採血を失敗する原因と克服法

採血に苦手意識を持つ看護師の方は、自分の知識・技術不足が原因だと思い込んでいませんか?もちろん、知識や技術は不可欠な要素です。しかし、自信不足も失敗の大きな原因となります。採血は指先で行う繊細な作業です。指の神経は大脳と密接に関わっています。「採血に失敗したらどうしよう」と心配していると、脳から指先に不安が伝わり、指がうまく動かなくなるのです。自信がない場合は、勉強をして練習をすることで自信をつけましょう。また、採血に関する看護師向けのサイトを読むことで少しずつ自信を付けるのも良い方法です。

また、イメージトレーニングを行うことも大切です。採血が成功している様子を、具体的に頭に思い浮かべてください。道具を準備するところから、採決後の抜針、確認まで、採血の一連の手順を上手に行っているところをイメージしましょう。各ステップで、自分がどのように動いているかを想像してください。患者によって血管の状態は異なりますから、いくつものシチュエーションが考えられるでしょう。お年寄り、肥満気味、気難しい性格の人など、さまざまなシーンを想定して、どう対応するかをイメージしてください。こうすることで、どのような患者にも対応できる心構えができます。

しかし、自分の浅い経験だけでは、うまくイメージできないことも多いでしょう。そんなときは、他の人の採血を観察して学ぶことです。自分では気付かなかった手法を学べますし、患者とのコミュニケーションの取り方など、新たな気づきが得られることが多いのです。観察して学びながらイメージトレーニングを続ければ、採血スキルを高める力になってくれます。